腕振りと肘の角度を考察

過去、あしたのためにその2で腕振りについて書いていますが、書き切れず続編も書きました。
あしたのためにその2

今日は更に突っ込んで、腕振り時の肘の角度を中心に書いてみたいと思います。これを公開モードで書こうものなら、また上から目線だ、エビデンスはどうだとなりそうですが、思いっ切り私見です(笑) 

さて、いつも「腕振り」と言われ、私も腕振りと書いていますが、マラソンでの腕振りは、「肘引き」であり、拳を振り回すことでは有りません。この辺りは「あしたのためにその2」でも書いていますけどね。
肘を引くのは、肩甲骨を動かすためで、肩甲骨を動かすのは骨盤をスムーズに回転させるため。骨盤がスムーズに動くとストライドが無理なく伸び、速く楽に走れる。そのために、腕振り=肘引きを行うのです。


ここで腕振り時の肘の角度に注目してみましょう。久しぶりの下手絵(笑)
肘角度90以上
まず、肘の角度が90度以上で腕振りをした場合の肘の動く量と拳が動く量を下手な絵にしてみました(笑)
フルマラソンでの腕振りは肘引きですから、肘はある程度動かしてやる必要があります。体の真横ぐらいから後ろに15cmとか20cmとか、最低でも引きますね。体の大きさ、腕の長さで違うと思いますけど。
拳の方はと言うと肘とつながっていますから当然動きますが、角度が90度より広い鈍角だと同じ肘を引く長さに対応して、拳の移動量が多くなりますよね。ご自身で肘を鈍角に曲げて肘を引いてもらうと良く判ると思います。

肘をある程度引いて、肩甲骨を動かすという目的のために、拳をより長く動かす必要はありません。またそれは余計なエネルギーも使うし、腕振り速度自体を遅くしてしまう元になります。

速く走るためには、歩数(ピッチ数)と歩幅(ストライド)を多く、長くすることですが、ピッチ数は腕振りと直接連動していますから、腕振り速度が遅いとピッチ数は上がらないことになります。腕振り=肘引きは、コンパクトに素早く振るのが速く走るコツでもあるのです。

その点でも角度の緩い腕振りは無駄な動きになります。また体の横に真っ直ぐ引く分には、体が大きな横振れにはなりませんが、斜め腕振りの場合、拳が大きく動くと体の横振れにも繋がり易いでしょう。

肘角度鋭角
今度は肘の角度を90度より狭くした絵です。上の絵と同じだけ肘を動かすのですが、腕を折り畳んでいるので拳の動く量は、肘の動きより同等か小さくなります。これもご自身で試されると良く判ると思います。
フルマラソンでは必要以上に無駄には動かないことがエネルギー節約にもなり、体の安定にも繋がります。肘の角度は大きくて90度、それより狭い方が無駄がないと思います。
じゃあ、腕を振らなければというのは無いです。肘を引かないと肩甲骨がスムーズに動きませんから。肘は確りと引くは基本ですね。

さて、角度の話はここまでとして、今度は腕を振る振り位置について。体の横に沿って真っ直ぐ引く人(尾崎好美選手)、肘を斜め下に叩き付けるように引く人(ポーラーラドクリフ選手)と一流選手でも色々です。これはなかなか、記事にしても受けが悪い、判り難いと評判の4スタンス理論では、それぞれが自然な腕振り位置なのです。その2にリンクがありますから、もう一度理解してもようかと言う方は暇潰しになりますので読んでみてね。

腕振りはランナーそれぞれなので、真っ直ぐ引くのも、斜めに引くのも良いのですが、止めておいた方が良いと思う腕振りがあります。二つあるのですが、まずは、絵無しの方。

「肘を基点に拳だけ動かして走ること。」腕振りがリズム取り、バランス取りにしか使われておらず、肩甲骨の動きにつながっていない腕振りです。腕振り自体は脚を動かす中で体のバランスを取る意味でも重要ではありますが、肩甲骨を動かすという目的には肘を基点で固定するように拳だけ振ってリズムを取るのは勿体無いと思います。

もう一つは、比較的女性ランナーに多い腕振りです。男性から見るととても可愛いので拝見する分には良いのですが左右の拳が胸の前で交差するように動く腕振り。
拳交差
この絵のように、左右の腕がクロスすることは無いですが、拳の軌跡としては絵のようにクロスした腕振りです。左右の拳が反対側の胸の方まで動いた振りですね。ここまで極端かは別として、この場合、肘は動いても肩甲骨の動きに繋がり難く、腕振りが体の前方で大半が済んでしまっています。また左右に大きく振ることで、体軸が左右にぶれ易くなり、フルマラソン後半では、疲労もしてきます。

と言うことで、フルマラソンでの腕振りと肘の角度についての考察でした。

最後に、速く走るには腕振りをコンパクトに素早くなんですが、100m走ではダイナミックに動かしますよね。これは腕が強く振られることでストライドも大きく伸びるからです。フルマラソンでは100m走のフォームで走り続けられませんが、ゴール間際のダッシュなどは、ボルト選手や桐生選手になったみたいに思いっ切り走るのも最後に数秒時間短縮で楽苦しいと思います(笑)これは練習でやっていた流しを思い出しながらゴール目掛けて駆け抜けて下さい。

上り坂や脚が疲れて動かない時にも、確りと腕を振ることで脚を引っ張ってやることになりますので、腕振り=肘引きはとても重要だと思っています。皆さんの普段の練習でどのような角度でどのように肘を引けば走り易いか試してEペースを走るなどすると良いかと思います。スムーズな腕振りを見つけられたらスピード練習でやってみて成果を確認できるかなと思います。

最後と書いた後、追記。
ランニングしていると、左右の腕振り角度や腕振りの量が違うランナーさんも度々見かけます。利き腕などあるから、割と有り得るのですが、体のバランスを取るという意味での腕振りでは、左右は均等な振り、振り位置も含め、左右同じように振る方が良いと思います。自分一人だとなかなか判らないので見てもらうと良いのですけどね。
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プロフィール

たのくる

Author:たのくる
埼玉県在住の市民ランナー。50代後半、男性。
Author名の由来:ランニングで楽苦しいのが好き?
2012年11月、つくばで初サブ3を達成。

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