薄いシューズが良いとは限らない

マラソンの練習では薄いシューズが良いと薦める指導者も居られます。それに賛同するランナーさんも多いと思うのですが、誰でもが薄いシューズを履けば、色々な事が改善されて良いのかと言うと違うように思うのです。
それぞれ、どのように考えるか、どのように思うのかは人それぞれで、自由なので否定しているわけでは無いのですが、自分の考えを書いてみたいと思います。

長くなると行けないので結論から書くと。

・まだ踵着地の場合は薄いシューズは履かない方が安全。踵着地を修正する目的なら短い距離でスピードも上げない方が安全だが、修正してから薄いシューズを履くと言う順が良いと思います。

・クッション性の有るシューズからいきなり、ターサーなどのようなレース用シューズに変えず、中間のシューズで脚と着地を作った方が安全。
ソールは薄いので踵着地で無くても着地衝撃は増えるため、足底筋膜炎などのリスクは高くなる。

伝えたい事はそれだけなのですが、そう考える理由など。
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まず薄いシューズが良いと言われる前提として、「踵着地は良くない」と言う考えがあります。これ自体は私も着地時にブレーキがかかり易く、クッション性の無いシューズだと衝撃も大きく膝や脚への負担も大きいと思いますので、踵着地より、フォアフット着地かミッドフット着地が良いだろうと思います。

逆に踵着地のフォームのまま、薄いシューズを履いたら、自然と踵着地と成らず、フォアフットやミッドフット着地になるのかと言うとそれも無いと思っています。暫く慣れたフォームはフォームですぐに変えるのは難しいと思いますから。
踵着地するフォームのまま、薄いシューズで練習を始めたら、クッション性が低くなった分、着地衝撃が大きく、特に膝への衝撃が大きくなり故障につながり易いと思います。

クッション性のあるシューズ、代表的なシューズでは、アシックスのNEWYORKシリーズなどとレース向けの薄いシューズとの違いは、ドロップの違いです。ドロップは前足部と踵部の高低差。裸足系シューズだとほとんど0mmに近く差がありません。
レース用シューズも踵部分のクッションが薄くなりドロップがかなり小さくなります。
ソール自体も全体に薄くなる。
踵部分が薄いので、踵から地面にぶつかり難くなり、踵着地でなくミッドフット着地がし易くなります。
踵着地からミッドフット着地、フォアフット着地に変えて行く事自体はそう思います。

では、踵着地からミッドフット着地に変える練習でレース用の(踵の)薄いシューズを履けば良いだろうと言うことになるのですが、勿論、その方がフォーム改造の練習はし易くなると思います。

それは短い距離で脚の負担を掛けない範囲で行うことが必要だと思います。本で薄いシューズを履くとだけ伝わると細かい注意点や練習方法などが伝えられず、薄いシューズの利点だけが伝わるのは拙いんじゃなかなと思っています。故障したら何にもならないです。

また薄いシューズを購入して練習する時に、今日は短い距離でフォームだけ改造とは行かないですよね。どうしてもついでに長い距離もジョグかも知れないけど走ってしまいます。走らなければ良いのですが、今まで1回の練習で10km以上を走るランナーが薄いシューズに変えた時に5km以内で終えられないと思うのです。

薄いシューズは、踵着地での脚への衝撃の他、ミッドフットで着地しても足裏への衝撃も当然、強くなります。
足底筋膜炎などのリスクも特に使用開始時には高いと思います。薄いシューズで始めるなら距離と運動強度の自重が必要だと思います。

薄いシューズの利点で挙げられているのは、接地の他に、シューズ自体の安定性ですが、クッション性のあるシューズが不安定かと言うことは無いと思うのです。NEWYORKなどそれこそ、ガッチリと言う表現が合うように確りしたシューズです。もし、クッション性が高過ぎて、足がぐらつくなら、それはシューズのせいと言うより着地フォームにまだ改善の余地があるのでは無いかと思うのです。
クッション性の高いシューズは確かに多少はふあふあ感は有りますが特にぐらつくような事もなくやはり脚には優しいと思います。
分厚いシューズを履いて安定性に欠けるように感じているランナーが薄いシューズを履いたら余計危ない気がします。
薄いシューズがフォームを矯正してくれるほどの力は無く、履きこなすのはやはりランナー自身だと思うので。

もう一点、オーバープロネーションのランナーがプロネーション向きのシューズを履いていて、薄いシューズが良いと聞いてレース用を求めた時に、レース用はプロネーション向けが少なくニュートラルが多くなる事です。
今までNEWYORKなどプロネーション向きのシューズで守られていたところがレース用でニュートラルなシューズを履いたら、脚への負担が増してしまいます。

メーカーが用意しているシューズは豊富です。クッション性の高いシューズからレース向けの薄いシューズまで、いきなり変更しないでもその中間的なシューズは存在しています。
厚いシューズの次は、それら中間的な少し薄いシューズを履いて、徐々に慣れるに従い、ターサーなどのレース用シューズを購入すれば良いと思います。

どうしたら故障を出来るだけ避けてランニングを続けられるか、それで記録も伸ばして行けるか(記録を伸ばしたいランナー)が大事だと思うのです。
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たのくるさん、こんにちは。いつも参考にさせていただいています。
Bigin2Sub3の題材について、フルやハーフに参加するときのウォーミングアップについて、機会があれば触れていただきたいのですが、いかがでしょう?
よろしくお願いします。

baoさん

ウォーミングアップですか。
私、ハーフ、特にフルではウォーミングアップのジョグなど全くしないので知識、経験が無いです。
直前までアップできて直前で並べば良い招待選手ならアップジョグはやる値打ちがあると思うのですが
一般市民ランナーだとアップジョグしても行列待ちや
トイレ待ちでアップした効果が消えてしまい無駄に
エネルギーを使うだけだと思っています。
動的ストレッチとかでほぐすのは待ちながらやった方が良いと思いますけど。
プロフィール

たのくる

Author:たのくる
埼玉県在住の市民ランナー。50代後半、男性。
Author名の由来:ランニングで楽苦しいのが好き?
2012年11月、つくばで初サブ3を達成。

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